2016年2月26日金曜日

勿忘草の忌

「私の鎮魂花譜」より

2月26日、茂雄さんが旅立たれて2年が過ぎました。勿忘草の忌、三回忌です。

今日は晴れているので「あれ? 茂雄じいちゃん、心境の変化か?」なんて思ってしまいますが、ともあれ向こうでも変わらず絵を描いていらっしゃるのでしょう。見られないのだけが残念です。

この一年は、広島市現代美術館で《私の鎮魂花譜》が展示され、先日まで熊本市現代美術館で江上茂雄展が開かれるなど、よりたくさんの人に茂雄さんの絵を見てもらう機会を得ることができました。福岡で展覧会を開催してから毎年どこかでこうやって茂雄さんの絵が展示され、色あせず人の心のなかに生かされていくのは本当にうれしく、ちょっぴりふしぎで、でもきっと茂雄さんご本人が一番ふしぎがっていらっしゃるのかもしれませんね。

細々と続けているこのブログも、この1年はほとんど停滞しておりましたが、まあ先は長いですから焦らずともいいでしょう。

下の絵は、熊本市現代美術館での江上茂雄展で久しぶりにたくさんの人に見てもらうことが叶った一枚。まもなくこんな景色が広がる明るい季節が、また巡ってきます。


《菜の花畑》






2016年2月14日日曜日

江上茂雄展が熊本市現代美術館にて


2015年12月5日から2016年2月14日まで熊本市現代美術館(ギャラリーⅢ)にて江上茂雄展が開催されました。初期の水彩画から始まり、30代以降のクレパス・クレヨン画、60代からの水彩画を中心にしながら、《私の鎮魂花譜》や《私の手と心の抄》《大牟田五十景》まで、茂雄さんの多彩な画業を小規模ながら網羅的に紹介する展覧会でした。

熊本はもとより福岡からもたくさんの方が来場くださったようで、とてもうれしく思います。また無料展であったことも功を奏して、老若男女さまざまな人が茂雄さんの絵に共感を寄せてくださり、「路傍の画家」の面目躍如かと。

またいつかどこかで茂雄さんの絵を見てもらえる機会ができることを期待しつつ。










《私の鎮魂花譜》が広島市現代美術館にて


2015年7月18日(土)から9月27日(日)まで広島市現代美術館で開催された「ライフ=ワーク」展にて、茂雄さんの《私の鎮魂花譜》238枚が大きな会場にそっと、鉱物が地中に震えるように展示されました。

http://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/life-work/